入国審査でカンニング の巻
ブルガリアに隣接する国、言えますか?
こんにちは。地に足ついてない系フォトグラファーブログのみえこ、
と見せかけて、ゆうじです ^ ^
20180624
ショッピングモールで猛省した後は、鬼の形相でバスセンターに戻ります。
なぜ鬼の形相かって?
ビックリマンの「ロッチ」ぶりに騙されたんですよ、小学生ぶりにね。
※分かんない人は30代〜40代の人に尋ねて下さい。
ニセ警察官のせいで人間不信ですよ。
詳しくはこちらっ!!!!
眉間にシワよせたまま、誰も寄せ付けずに無事バスセンターに帰還。
バスセンター中央の軽食店街で腹ごしらえ。条件は、
①Wi-Fiがある ②安い ③誠実そうな店員さんがいる
今の私たちはセンシティブなので③が重要。
怪しそうな 飲食店の客引きを避け、控えめで優しそうなお兄さんのいる軽食屋に決定。
メニュー見ながらウダウダ迷ってると何故か、
そっと果物をくれました(涙)
旬らしい。
今の精神状態だと、
「果物に睡眠薬とか入ってるんじゃないの?いや、まさか毒!?いやいや、あとで高額な請求されるんじゃないの?そうだ!これは罠だ!!モヤモヤ...ザワザワザワ... 」
とかウダウダ思っちゃいそうだけど、ただ超絶優しいお兄さんでした。
片っ端から怪しんじゃう自分に少し反省。
彼はシリアからやってきたそうです。私、人生で初めてシリア出身者に出会いまして、
「あーシリアね、知ってるよー」これ以上の前向きなシリア知識がない自分にも反省。
さて、
陽も落ちて辺りも暗くなってきたので早めにバス乗り場で待機です。
※そういえばMETRO社、バス発車までの間は無料で荷物預かってくれます。
ちゃんと鍵のかかる倉庫に入れてくれる。
バスを待つ人達、お疲れのせいか少し殺伐とした様子。
退屈そうに、ちょっとイライラした様子の白人女性と目が合い、
僕の数少ない武器の1つ、全力の微笑みで応戦したところ、もうイチコロですよ。
アン「あなたも23時のソフィア行き?」
ゆうじ「そうそう同じバス、初めまして...アンさん?」
アン「えーなんで名前分かるの!?」
ゆうじ「バックパックに付けてる可愛い人形にアンって書いてあるから」
アン「昔々、友達が作ってくれたお気に入りの人形で...」
アン「...バストラブルで遅い時間に乗ることになってイライラしてたとこ。この辺で目が合って微笑む人って珍しいから。」
どうですか、微笑み効果。
ゆうじ「そうでしょう、そうでしょう、僕らもさっき偽警察に会ってね...」
アン「パスポートは見せてもいいけど、誰にも触らせたらダメだからね!!!!!」
そんな感じで色々アドバイスくれたオランダ人のアンさん、
そうこうしてるうちにバスの出発時刻。
座席はフラットにならないけど、そこそこリクライニング可能。
バスの添乗員さんがパスポートとチケットを回収してる様子。乗り遅れまいとササっとパスポートとチケットを渡した所で異変が...
なんと、僕らが持ってたのはチケットではなくチケットへの引換券!
あ...
METROのおじさんが
「チケット紛失しても大丈夫、□□時迄はココで発行できるから、じゃーね。」
って言ってたの、
「チケット紛失しても大丈夫、□□時迄にココでも正式なチケットを発行できるから、じゃーね。」
だったのでしょう。
何も知らずに発車時刻までのほほんと過ごしてすみません。
でも、そこはフレキシブルなトルコ。
まぁ、仕方ないね。
って事でバスに乗車。
乗れるんかーい。
バス内でもアンさんは気遣ってくれて「ちゃんとパスポート持ってる?笑」とか聞いてくれる。
あ、添乗員さんにパスポート渡したまま。
アンさん以外の全員分のパスポートは添乗員さんに渡し済みなんですけどね。
アンさんは断固として「国境までは自分で保管する」と言い切ったらしい。
「特に女性一人旅だから、これくらい用心しないとねー」と笑ってた。
我ら、猛省したうえにアドバイス頂いたにも関わらず
5分でパスポート渡すというザマ。
もう、笑うしかないですね。
ちなみにアンさん、
オランダ人ながら、オランダ語はもちろん英語、ドイツ語、フランス語、トルコ語等々、何か色々と喋れるらしい。
しかもコミュ力がスーパー高い。
「日本語は喋れる?」って聞いたら、
「マテ、イッポン、ハジメ!!なら知ってるー」
って言ってた。
柔道やってたそうだ。
さて、バスはオンタイムで出発し、添乗員さんの(ブルガリア語限定の)ドリンクサービスやらが手際よく行われ、(寝てて覚えてないけど)数時間に一度のトイレ休憩を挟んで、
トルコとブルガリアの国境に到着いたしました。
無事パスポートを返してもらい、バスから降り出国手続き。
ブルガリアの入国のゲートまでの20メートルくらい再度バスに乗り移動、
また降りる。
入国チェックのカウンターは1つのみ。
全員でぞろぞろ列を作る。
東ヨーロッパの国らしく厳格な雰囲気の係員さん。
1人ずつカウンターに向かうため、まずはゆうじから。
3歩ほど後ろに離れたところで待つみえこ。
ちなみに最前列は係員とのやりとりが聞こえる近さ。
係員さんにどこに行くの?
と聞かれ、
「ソフィア!!!!!!!!」
と余裕で答える。
「その後はどうするの?」
(入国の際には、出国についてもきちんと聞かれる事が多いです。)
「えっと........次は................」
ソフィアの次の目的地。みえこが言ってた気がするけど、覚えてない。
都市どころか国すら覚えてない。
そうだ! 適当な国を言おう!!!
し
か
し
ブルガリアに隣接する国が1つも思いつかない。
皆さん思いつきますか?
出てきた言葉は、
「あ、Other country」(どっか他の国)
子どもか。
「で、どこよ??」
と、若干切れ気味の係員。
ちなみに、みえこはこの時、
「あ、やばい 笑」
と思ってたそうな
振り向いてみえこに助けを求める。
「 み え こ ... 次 ど こ の 都 市 ? 」
と叫ぶみえこ。
「べ、ベオグラードだそうです!!!(汗)」
「後ろの人、誰?」
「妻です!!!みえこです!!!」
なんとか通過。
カンニングしたけど通れた。
凄いでしょ僕の妻、本当に賢いんですよ。
入国審査って、入国の際に挙動不審だったり、質問の答えに違和感があると止められたりする事があるので2人ともヒヤヒヤものです。大切なのは言葉の壁うんぬんじゃなく「とにかく最後まで真面目に答えること」だと思います。昔々、しつこい質問に面倒臭そうに答えた結果、カナダ国境で3時間拘束されました。
無事、入国しバスを待つ間、
みえこの後ろに並んでやりとりを聞いていた、オランダ人のアンが大笑いしていた。
そんなこんなで、ブルガリア入国後もバスに揺られ
6:00AMにブルガリアの首都、ソフィアに到着
とりあえず夜が明けるまで、恒例の仮眠タイムです。
国際線バスの発着エリア、ちょっと寂しいし、特に鉄道駅側は少しだけ雰囲気悪いし、夜明け前の仮眠はお勧め出来ない雰囲気です。
もし夜明けを待つ場合、道を挟んで隣の国内線バスセンターがお勧めです。
24時間開いてるし、屋根もあって、明るくって、安心して仮眠できるベンチあります。
そして、急に寒い東欧。
夜明け後、国際線バス乗り場側から撮ってみた。
正面奥が国内線バスターミナル。
右奥の建物は電車の駅。
明るくなってきたので宿の方に移動することにしましょう。
東ヨーロッパって、もっと薄暗い感じを勝手に想像してたけど
お天気も良くて、びっくりするくらい清々しい。
ただ、寒い。
自転車専用レーンが充実してて素敵。
日向で暖を取りながら進む。
そしてブルガリア、とっても、とっても静か。
街中に音がない。
首都なのに、騒音どころか話し声も聞こえないんです。
石畳なのに車も静かで、本当に清々しい街。
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